>モルモン教会にご質問します
以下に掲載しましたのは、私がモルモン教会の日本本部にお問い合わせをした質問です。モルモン教会日本本部からの返答は頂けませんでしたが、後日、このブログにお尋ねした質問を掲載したところ、モルモン教会の信者(末日聖徒イエス・キリスト教会の会員)だとおっしゃる、オムナイさんという方から、コメントの形で返答をいただきました。私がお尋ねした質問とオムナイさんからのご返答を下に貼り付けます。
モルモン教会が教えておられると思われることについて、疑問がありますのでご質問します。
1. モルモン教会は、唯一の神ではなく、多くの神々があると教えていますか? 旧約聖書イザヤ44:6, 8; 45:5, 6, 18, 21, 22 では、どう教えられていますか? モルモン経アルマ書11:26-31,35は「神は一つよりも多いか」というゼーズロムの質問に対して、アミュレクがそうではないと答えている部分がありますが、アミュレクは、間違った情報を天使から受け取ったのですか?
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コメントとしてモルモン教会の信者、オムナイさんからお寄せ頂いた返答
こんにちはいわゆるモルモン教会の信者(末日聖徒イエス・キリスト教会の会員)です。
一信者ですので教会を代表するものではありませんが、理解する所を紹介します。
モルモンでは永遠の父なる神と、その御子イエス・キリストと、聖霊を神として信仰しています。
アミュレクとゼーズロムの場面では旧約の神(イエス・キリスト)ついて論じています。モルモンでは旧約でモーセに現れた神を救い主キリストであると信じています。
2. モルモン教会は、イエス・キリストがルシファーの霊的兄弟(spirit-brother)だと教えていますか? イエス・キリストは被造物であり、永遠の創造主ではないとモルモン教会は教えていますか? Journal of Discourses, Volume 13, page 282.の教えと、モルモン経モーサヤ書3:8, 5:15の教え、すなわち「イエス・キリストは、天地の父、創世の時から万物をつくりたもうている造り主であり、その御名を信ずる信仰によってさえも救いを与えるために来られたお方、全能の神である」という記述とは、どちらが正しいのですか? モーサヤ書15:1-4では、「御父と御子とは一つの神会を成し、かれらはまことに天地の真の永遠の父である」と教えられていますが、イエス・キリストが被造物であるとか、ルシファーの霊的兄弟だと教えている聖書の箇所、モルモン経の箇所はありますか?
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コメントとしてモルモン教会の信者、オムナイさんからお寄せ頂いた返答
全ての霊は父なる神の子らですから、ルシフェル(サタン)も例外ではありません。キリストは私たちの霊的長兄として捉えています。キリストはその霊の代表として救い主となり、旧約の神となりました。教義と聖約25章がわかりやすく書かれています。すなわち、神の前で権威を持もっていた神の一天使が、御父から愛されて御父の懐におられた独り子に背き、神と御子の前から落とされ、そして、滅びと呼ばれた。もろもろの天は彼のために泣き悲しんだからである。彼は暁の子ルシフェルであった。
3. モルモン教会は、イエス・キリストが、父なる神とマリヤとが性的関係を結ぶことによって誕生したと教えていますか? マリヤは処女であったが、聖霊によってイエス・キリストを受胎し、出産したと教えていますか? Journal of Discourses, Volume 4, Page218 は何と教えていますか?この教えと新約聖書マタイ1:23、そしてモルモン経アルマ書7:10の教えとではどちらが正しいのですか?
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コメントとしてモルモン教会の信者、オムナイさんからお寄せ頂いた返答
キリストが父なる神の肉体的な子であると教えられています。性的関係があったかなかったについては教えられていないようです。聖霊が仲立ちをし父なる神様の肉体的性質を受けついだと理解しています。
4. モルモン教会は、父なる神が骨や肉をもっておられると教えていますか? Doctrine and Covenants, Section 130の教理と、新約聖書ヨハネ4:24、ルカ24:39の教え、旧約聖書エレミヤ書23:24の記述とどう調和しますか?
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コメントとしてモルモン教会の信者、オムナイさんからお寄せ頂いた返答
はい、神は骨肉の体をもっていると教えられています。
また復活したイエス様も骨肉の体をもっていると信じています。
生まれる前のイエスは旧約の神で霊体でした。
青少年向けの教材には以下のように説明されています。
ヨハネ4:24――「神は霊である」
わたしたちは聖典のほかの聖句,特に現代の啓示を通して,
神はその霊に,復活し栄光化された骨肉の体をまとっておられ
るということを教えられています(創世1:2 6-2 7;ルカ2 4:
3 9;教義と聖約1 3 0:2 2参照)
5. モルモン教会は、父なる神は以前、人間だったと教えていますか? モルモン教会を設立したヨセフ・スミスの King Follett Discourse 最後の部分や、Journal of Discourses, Volume 6, pages 5-6 が、父なる神は以前人間だったのに神になったと教えていることと、モルモン経モロナイ書8:18で「神は変わりたもうことのない方で無限の過去から無限の未来にわたって同じ、不変のお方である」という教え、また、モルモン書 9:9,10,19に明確に教えられている、「神は昨日も今日も、いつまでも同じにましますお方、変わりたもうことのないお方である」ということとは、矛盾しませんか?どちらが正しいのですか?
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コメントとしてモルモン教会の信者、オムナイさんからお寄せ頂いた返答
父なる神も私たちと同じように人生の経験を経て「霊の父」となりました。神様も私たちも究極的には創造されたものではなく永遠の存在であり、その意味では変わる事のないものです。
6.モルモン教会は、私たち人間もモルモン教会の戒律を守るなら、やがて神になることができ、自分自身の惑星を与えられ、統治することになると教えていますか? Doctrine and Covenants, Section 130, 132は、どのようなことを教えていますか? 私たちが戒律を守ることによって、やがて神になることができ、自分の惑星を所有し統治するということを教えている旧約聖書、新約聖書の箇所はありますか?あればどこですか?
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コメントとしてモルモン教会の信者、オムナイさんからお寄せ頂いた返答
「自分自身の惑星」というよりも「自分自身の宇宙」といった方が良いかも知れません。現在認知しうる恒星、惑星、も含め全ての空間は父なる神が治めています。冠「永遠の命」参照統治者が頭にかぶった環状の装身具。冠は日の栄えの力と主権と神の位にあることの象徴ともされる。神の戒めをすべて守って最後まで堪え忍ぶ者は,永遠の命の冠を受ける(教義20:14;モセ7:56;ジ―マタ1:1参照)。義の冠がわたしを待っている(2テモ4:8)。しぼむことのない栄光の冠を受けるであろう(1ペテ5:4)。主にあって死んだ者は義の冠を受ける(教義29:13)。彼らは父の住まいで冠を受けるであろう(教義59:2)。あなたがたが備えられた冠を受け(教義78:15)。わたしの右手における栄光の冠をあなたがたに約束した(教義104:7)。
7. モルモン教会は、イエス・キリストは、救いの道の一部分を成し遂げたお方でしかなく、人間はモルモン教会の戒律を守り、儀式(ordinances)を受けることによって自らの救いを完成させなければならないと教えていますか? もしそうならば、モルモン経アルマ書11:39-40の「神の御子は罪を贖うためにこの世に降臨し、その名を信ずるすべての者の罪とがを負いたもう。このような人たちは、永遠の生命を受ける者であって、そのほかには一人も救いを与えられない」という教えは不十分だったのですか。 新約聖書エペソ2:8-9、ローマ4:4,5; 6:23、ガラテヤ2:16、テトス3:5、ヨハネ3:16-18、黙示録22:17は戒律を守ることや、儀式を受けることによってではなく、イエス・キリストを救い主と信じ受け入れる信仰のみによって、罪の赦し、永遠のいのちが与えられると教えていますが、これらの聖書の記述をモルモン教会はどう理解されますか?
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コメントとしてモルモン教会の信者、オムナイさんからお寄せ頂いた返答
イエス様は救いに関する道筋を全て整えられました。あとは私たち次第ということになります。使徒行伝(新約聖書) 13:38だから、兄弟たちよ、この事を承知しておくがよい。すなわち、このイエスによる罪のゆるしの福音が、今やあなたがたに宣べ伝えられている。そして、モーセの律法では義とされることができなかったすべての事についても、とあるように古い律法である「モーセの律法」では救われない、新しい律法すなわち「キリストの律法」でなければ救われない。というのが新約の主旨だと理解しています。ガラテヤ人への手紙(新約聖書) 6:2互に重荷を負い合いなさい。そうすれば、あなたがたはキリストの律法を全うするであろう。ヤコブの手紙(新約聖書) 1:25これに反して、完全な自由の律法を一心に見つめてたゆまない人は、聞いて忘れてしまう人ではなくて、実際に行う人である。こういう人は、その行いによって祝福される。
モルモン書の聖句ガイド「律法」神が定められた戒め,あるいは定め。天においても地上においても,祝福や罰はすべて律法に基づいて与えられる。神の律法に従う人々は約束された祝福を受ける。預言者ジョセフ・スミスは,人は国法にも従い,それを尊び,支持しなければならないと教えた(箇条1:12)。モーセの律法は,人々をキリストに導くための備えの律法であった。モーセの律法は,制限的規定や規則,儀式を定めたものであった。モーセの律法を成就した現在のキリストの律法は、完全な福音すなわち「完全な自由の律法」(新ヤコ 1:25)である。